別名:紫千両、紫葉千両、黒葉千両
カラス葉千両(烏葉千両)は、新芽は濃い紫色で、成長後はダークグリーンに変化する葉が特徴のセンリョウです。
流通量が少なく、希少な品種です。
センリョウ(千両)の基本情報
センリョウ(千両)は、センリョウ科の常緑低木です。
朝鮮半島、中国、インドなど東アジアや、日本では本州中部以西~九州・沖縄までの比較的暖地に自生します。
葉は対生し楕円形で縁にギザギザがあり、葉色は濃い緑色で表面にはツヤがあります。
花は7~8月頃、黄緑色の小花を多数つけますが、花びらがないためあまり目立ちません。
晩秋に直径5mm程度の果実をつけ、冬には赤く熟します。
基本種は赤実ですが、黄実のキミノセンリョウ(黄実千両)もあります。
花の少ない冬に、赤く美しい果実をつけるセンリョウ(千両)は、マンリョウ(万両)とともに
お正月の縁起物として江戸時代から人気の高い古典園芸植物です。
センリョウは、元々は「仙寥花(センリョウカ)」と呼ばれていましたが、
江戸時代後期に見た目が似ているマンリョウ(万両)に対して縁起を担いで「千両」と呼ばれるようになったと言われています 。
センリョウ(千両)とマンリョウ(万両)の違い
センリョウは、センリョウ科の植物で、葉の上に実を付け、葉は対生します。
マンリョウは、サクラソウ科(ヤブコウジ科)の植物で、葉の下に実を付け、葉は互生します。
センリョウ(千両)の実
マンリョウ(万両)の実