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キクイモ（菊芋）の基本情報

北米原産の帰化植物で、高さ1.5～2メートルにもなる大型の多年草です。
日本各地の日当たりの良い空き地、野原に群生しています。

9～10月頃に黄色い菊に似た花を咲かせます。
10～11月に地上部が枯れる頃に地中に塊茎を作ります。
その肥大した根茎を食用します。

キクイモは、果糖（フラクトーズ）、ミネラル、ビタミン類、食物繊維を含有しているほか、
「天然のインシュリン」といわれる「イヌリン」という成分を豊富に含み、
イモ類とは異なり、でんぷんはほとんど含有していません。
非常に栄養価が高いことから、ヤーコン、アピオスと並んで世界三大健康野菜のひとつとされ、注目されています。

【環境】
日当たりがよく、冷涼な環境を好みます。
全国的で栽培可能ですが、寒暖の差がある地域の方が栽培に適しています。

【植え付け】
暖地や中間地は2月下旬～4月中旬頃、寒冷地は4月中旬～6月上旬頃、
晩霜の心配がなくなった頃が適期です。
繁殖力が強いので、株間は1ｍほど開けて植え付けます。
土質は特に選びません。
市販の家庭菜園用の培養土で十分育ちます。

【肥料】
元肥として化成肥料を施した場合は、追肥は必要ありません。

【収穫】
開花後から塊茎が肥大します。
葉茎が枯れてきて霜が降りるようになる頃、塊茎を傷つけないように株ごと掘り起こします。

収穫後のキクイモは日持ちがしないので、必要な分だけを収穫するようにします。
翌年３月頃まで収穫可能です。

【その他】
収穫時に塊茎を土の中に残しておくと、翌年に生育してしまいます。
連作には適していないので、違う場所に植え替えるようにします。

肥大した塊茎を掘り起こして食用します。
生のままでも食べることができ、クセもなくシャキシャキとした食感でサラダや和えものに向きます。
炒め物や焼き物、揚げ物、煮物、汁物など様々な調理方法に向きます。