オオヤマレンゲ（大山蓮華）は、モクレンやコブシなどと同じマグノリアの仲間の落葉性低木です。
5月～7月に白い花をうつむきかげんに咲かせます。花芯は赤紫色で白色の花弁との対比が美しく、人気があります。
それほど大きくならないので、シンボルツリーにも適しています。鉢植えでも栽培可能です。

【環境】
日当たりが良く、腐植質に富んだ水もちのよい土壌を好みます。
成長した後の移植は困難なため、植え付け場所はよく考えて選んでください。
耐寒性は強いほうで、北海道南部以南の全国で栽培可能です。

【植え付け】
3月下旬～4月が適期です。
地植え、鉢植えともに、苗についた土は崩さず根を触らないように植えつけてください。植え付け後は、たっぷりと水やりをします。

●地植えの場合
植え穴に元肥として腐葉土や堆肥などを2～3割りすき込み、植え付けます。

●鉢植えの場合
赤玉土（小粒）8：腐葉土2の割合で混ぜあわせた用土を使用します。
根の張り具合によって、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。
【水やり】
●地植えの場合
植え付けからしばらくの間は、土が乾いたら水やりをします。
根付いた後は天候にまかせます。夏場に乾燥が続く場合は水を与えます。強い乾燥は嫌うので気を付けてください。

●鉢植えの場合
土の表面が乾いたら、水やりをします。

【肥料】
やせ地でなければ、特に必要ありませんが、２月に肥料の代わりに堆肥や腐葉土を根元にすき混んでおくとよいです。

【剪定】
切り口が塞がりにくく雑菌が入ることがあるので、あまり剪定はせずに放任して自然に近い樹形に仕立てていきます。
やむを得ず剪定する場合は、必ず切り口に癒合剤を塗ってください。
剪定の適期は、花後すぐです。その年に伸びる新梢に花芽がつきます。
7～8月には翌年の花芽ができるので、それまでに剪定を行ってください。

和風、洋風どちらの庭にも合い、庭木としてシンボルツリーにもおすすめです。
鉢植えでも栽培可能です。