オニクルミは、山地に自生する落葉高木です。
殻が厚く非常に堅いですがその分、保存性があり味も良いです。
植栽にも利用されます。
花は、5~6月ころに若葉とともにつき、雄花穂(かすい)は緑色で、前年のびた枝の葉の脇から
垂れ下がり、雌花穂は少し遅れて今年のびた若い枝の葉の脇につきます。
果実は、秋に熟して、球状で直径約3センチ、黄緑色で細毛でおおわれていて、
中には深いしわのある堅い核があり、その中に褐色のうすい種皮と白色の子葉があります。
子葉も、核の表面の皺溝(しわみぞ)と同じような形をしています。
■クルミ(胡桃)の基本情報■
雌雄異株です。
クルミの花粉は風媒花で、山野に自生するオニグルミ等の花粉が
数キロ飛ぶために結実します。
また、年数の経過した木は子孫を残す必要から自家結実するようになります。
オニグルミ、ヒメグルミは、日本が原産地です。
ペルシャクルミは、イラン地方~欧州東南部のアジア西部が原産地です。
通称、信濃クルミは、ペルシャクルミの改良種で薄皮のクルミです。
クロクルミ、バターナットは、アメリカ原産の野生種で台木に使用されます。
通常市販されるクルミは、カシグルミで、アメリカのペルシャクルミの原種の栽培種です。