別名:テウチグルミ
カシクルミ(菓子胡桃)は、アメリカのペルシャクルミの原種の栽培種です。
東北地方や長野県、新潟県で栽培されている落葉高木です。
通常市販されるクルミは、このカシグルミのことです。
樹皮は暗褐色、葉は互生、奇数羽状複葉、小葉は楕円で1~4対つきます。
花は4~5月、葉の展開と同時に枝先に雌花序が数個つきます。
雌花は子房、苞、花被片が合着した卵形で黄色の2裂した花柱があります。
果実は核果状の堅果で球形、直径4~5センチ、10月頃に灰褐色に熟して落果します。
落果した堅果は手で簡単に割れ、中に子葉があります。
■クルミ(胡桃)の基本情報■
雌雄異株です。
クルミの花粉は風媒花で、山野に自生するオニグルミ等の花粉が
数キロ飛ぶために結実します。
また、年数の経過した木は子孫を残す必要から自家結実するようになります。
オニグルミ、ヒメグルミは、日本が原産地です。
ペルシャクルミは、イラン地方~欧州東南部のアジア西部が原産地です。
通称、信濃クルミは、ペルシャクルミの改良種で薄皮のクルミです。
クロクルミ、バターナットは、アメリカ原産の野生種で台木に使用されます。