ワイルドブルーベリーは、原種系ブルーベリーです。
果実は小粒ですが、とても甘く濃厚な味わいです。

栽培種のブルーベリーよりも数倍のアントシアニンを含有、ビタミンやミネラル、食物繊維なども豊富で
スーパーフルーツと呼ばれています。
自家結実性ありで、１本で実が付きます。

2024年10月　樹高40ｃｍ程度です。

※当店のワイルドブルーベリーは、ビルベリーとは別物です。

ブルーベリーの基本情報

ブルーベリーは、北米原産でツツジ科スノキ属の小果樹の総称です。
北米では古来より先住民がスノキ属の果実を食用としてきました。
日本にもスノキ属の植物は自生していており、クロマメノキ、ナツハゼ、シャンシャンボ、コケモモなどが知られています。

ブルーベリーは他の果樹と比べると樹高も高くならず、家庭果樹としては栽培しやすく人気があります。
春から初夏に白色やピンクの釣り鐘形や壺形の可憐な花を咲かせ、夏に青紫色の果実をつけます。秋には美しく紅葉します。

日本でよく栽培されているブルーベリーは３系統あり、気温などそれぞれに適した環境が異なります。

ノーザンハイブッシュ系

寒冷地に適した系統で、果実が大きく味と香りが良い品種が多いのが特徴です。
寒さには強いですが、暑さにはやや弱く、夏の高温多湿と乾燥を嫌うため、冷涼地や高冷地、関東以北での栽培に適しています。
結実は、早い品種では6月上旬から収穫ができます。

サザンハイブッシュ系

冬が温暖な地域向きの系統で、樹勢が強く、美味しい品種がたくさんあります。
暑さに強く、寒さにはやや弱い傾向にあり、関東以南での栽培が適しています。
結実は早い品種では6月中旬から収穫ができます。

ラビットアイ系

丈夫で成長も早く、初心者におすすめの系統です。
耐暑性がある反面、耐寒性はやや低く、関東以南での栽培が適しています。
生育は旺盛で大きく育ち、実もたくさんつきます。収穫は早い品種で7月中旬からです。
果実が熟す途中にウサギの目のようなピンク色になるのでこの名がつきました。

ブルーベリーの花

ブルーベリーの紅葉

【環境】
日当たりと風通しが良い場所が適しています。

【植え付け】
休眠期に入る11月～12月か、3月頃が適期です。厳寒期は避けます。
晩秋に植え付けた方が春からの生育は活発になりますが、寒冷地では根が凍害にあう恐れがあるので初春がお勧めです。

ブルーベリーは酸性土壌を好みます。
ハイブッシュ系はpH4.3～4.7、ラビットアイ系はpH4.3～5.3　が適しています。
ハイブッシュ系はピートモスと鹿沼土を８：２の割合、ラビットアイ系はピートモス、腐葉土、鹿沼土を５：３：２の割合の用土を使って植え付けます。
鉢植えの場合は、市販のブルーベリー用の用土でも良いです。

支柱を立てて、たっぷりと水やりします。

【水やり】
乾燥を嫌うため、夏場は特に注意します。
バークチップやおがくず、もみ殻などマルチングをすることで保水性が上がるほか、雑草の発生を抑えることができます。
地植えの場合は、基本的には天候に任せますが、夏場に日照りが続く場合は水やりをします。
鉢植え場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。

【肥料】
3月上旬の発芽前に玉肥（油粕、骨粉）を土の表面に置きます。土に混ぜないで置く事により徐々に効いてきます。
6月上旬に即効性の化成肥料を与えます。9月上旬に玉肥を春と同量与えます。
７～8月は花芽形成の時期なので肥料は控えてください。
ブルーベリー専用の肥料を使用してもよいです。

【剪定】
休眠期の1月～2月に行います。
大きく刈り込むと実をつけないので、間引き剪定を行います。枯れ枝や、実を付けて3年位して疲れてきた幹を根元から切りとります。花芽が枝の先にできるので、切り詰めないように気を付けてください。
若い苗はあまり大きな実は期待できません。結実する枝数を少なくすると、実は大きくなります。

【人工受粉】
花に来る昆虫が少ない場合は、人工授粉んを行います。
必ず同一系統の異なる品種で授粉させてください。

収穫量を増やすには、多品種を混植することがポイントです。

【病害虫】
害虫は、カイガラムシ、コガネムシなど。
コガネムシの幼虫は根を食害します。特に鉢植えでは注意が必要です。

地植え、コンテナや鉢植えで栽培可能です。
果実は生食、ジュースやジャムに加工される他、冷凍保存も可能です。

春には可憐な花を咲かせ、夏には果実、秋は紅葉と、季節を通して楽しめます。