中国原産のハマナスの自然交雑種で、マイカイ(玫瑰)という品種です。
濃桃色の八重咲きの花には芳香があります。
本種は、実はつきません。
中国では花や蕾を乾燥させてお茶やお酒の香料として利用されています。
ハマナス(浜茄子)の基本情報
別名:浜梨
北海道、本州の山陰から北陸、東北地方の日当たりの良い海岸砂地に自生する落葉性低木です。
太い枝には多くの針状の棘が密生しています。
葉はやや長い楕円形で、上面には光沢があり無毛で、葉の下面には密毛があります。
初夏に濃桃色(または白色)で強い芳香がある花を咲かせます。
花後に、やや球状の偽果(ぎか)をつけ、熟すと黄赤色になり甘く食べることができます。
ハマナスの果実(偽果)は、ローズヒップとも言われ、ビタミンCが豊富に含まれていることで
近年注目されています。
また、地方によってはお盆の時期に仏前に添える大切な果実になっています。
ハマナスの根は染材となり、秋田県の「秋田八丈」はハマナスを染料とした絹織物です。
ハマナスの苗 4号ポット(撮影:4月2日、樹高:約0.4m)
ハマナスの苗(撮影:9月29日)