エリナカスケードは、中国の野生椿とヒメサザンカ(姫山茶花)の交雑により作出された品種です。
ツバキの仲間で、枝垂れ性の細い枝に風情がある常緑樹です。
9月頃から花芽がつきはじめますが、開花は3月頃からで、淡桃色の1cmほどの可愛いらしい小さな花を鈴なりに咲かせます。
新芽は赤みを帯び、華やかな雰囲気です。また、秋には銅葉に紅葉します。
耐寒性にも強く、害虫のチャドクガがつきにくいのが特徴です。
樹高も高くて2m程度でそれほど大きくならないため、狭い庭やベランダでも鉢植えで育てることができます。
また、切り枝など花材としても利用できます。
開花期:3月~
※2024年4月 切り戻しを行い、樹高は40cmほどとなります。 4月末、新芽が少し出た状態です。
※PVP:種苗法登録品種(登録出願中)
営利目的での利用(増殖、譲渡、輸出入など)は禁止されています。
ツバキ(椿)の基本情報
ツバキ(椿)は、日本を含む東南アジアに分布するツバキ科の常緑高木または低木です。
日本の代表的な花木で多数の園芸品種があり、海外でも庭木として人気が高まっています。
日本原産のヤブツバキ(別名:ヤマツバキ/山椿)がその代表で、
同じく原種である日本海側の多雪地帯の山地に分布するユキツバキ、
久島などに自生するリンゴツバキ(ヤクシマツバキ)が知られています。
ツバキの樹皮は灰白色、葉は長楕円形で葉縁には細かい鋸歯があり互生します。
葉質は厚く、表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡緑色をしています。
花期は品種によって11月~3月頃に咲き、花ごとポトリと落ちる特徴があります。
果実は初夏頃に球形の蒴果をつけます。
ツバキは万葉集にも記述があり、古い時代より日本人から親しまれてきました。
花の少ない冬に美しい花を咲かせることから茶花としても重宝され、盛んに園芸品種の作出が行われてきました。
ツバキの種子から採集される椿油は、化粧品や食用のほか、医療用や機械油としても利用され、
木材は強度が高く均一な質であることから、印鑑や将棋の駒や工芸品の材料として用いられています。