千年蟠桃(せんねんばんとう)は、大紅蟠桃を選抜育成した晩生の蟠桃(ばんとう)です。
果重は250g前後、果肉は白色、甘味が強く、食味は良好です。
自家結実性ありで、1本で結実します。花粉が多いため、多の品種の受粉樹としても利用できます。
収穫時期:9月
「蟠桃」とは、中国原産の平たい形が特徴のモモの品種の総称です。
別名:座禅桃(ザゼンモモ)、平桃(ぴんたお)とも呼ばれます。
果実は柔らかく、甘くねっとりとした濃厚で上品な味わいで、その形状から種が小さく可食部が多いです。
中国では古くから不老不死の仙果として扱われ、「西遊記」でも孫悟空が食べたモモとして登場しています。
日本では生産量が非常に少なく、たいへん希少で市場でもなかなか見ることはできないため、
「幻の桃」と言われ高価なモモとなっています。
※次回入荷は2025年1月頃の予定です。
モモ(桃)の基本情報
モモ(桃)は、中国原産でバラ科モモ属の耐寒性落葉小高木です。
果実を食用する果樹品種のモモ(桃)と、花の観賞を目的とするハナモモ(花桃)があります。
日本には古い時代に中国から渡来したとされていますが、食用として本格的に栽培が始まったのは江戸時代ころからと言われています。
明治初期に、欧州系、中国系の品質の良いモモが輸入されるようになり、品種改良を重ね、現在の品種になりました。
モモの花は3~4月頃、葉に先立って咲き、花色は通常はピンク色で一重の5弁花で、雄しべが多数あるのが特徴です。
葉は花よりやや遅れて茂り、細長い形で互生し、縁にはギザギザがあります。
果実は7~8月頃に熟し、果肉は球形で水分を多く含み柔らかく、生食できます。
モモは、実・葉・種・花の全てが栄養豊富でたいへん優れた植物です。
花は「白桃花(はくとうか)」、種子の内核は「桃仁(とうにん)」と呼ばれ、生薬として用いられます。
また、モモの葉はタンニン、マグネシウム・カリウムなどの成分を含有し、江戸時代より夏の土用に
「桃湯(ももゆ)」、「桃葉湯(とうとうゆ)」に入る風習があります。