サンザシ(山査子):大紅は、500円玉ほどの大実をつける品種です。
果実は生食をはじめジャム、果実酒、ドライフルーツなどに利用できます。
■サンザシ(山査子)の基本情報■
別名:メイフラワー
サンザシは、中国原産の落葉低木です。
日本には江戸時代に渡来し、全国で庭木・鉢植えとして植栽されています。
枝は分枝が非常に多く、小枝が変化した刺も多くあります。
葉は、くさび型で互生しており、葉縁には粗い鋸歯(きょし)があります。
4~5月頃に小枝の先端に小さな白い花を咲かせます。
果実は偽果(ぎか)で、秋に黄色から赤色に熟します。
サンザシの果実は、プロテナーゼ、アミラーゼなどの酵素を含有していて、
魚類を煮る場合に果実を入れて煮ると、骨まで柔らかくなるとされています。
サンザシの果実を天日で乾燥したものを、生薬で山査子(さんざし)といいます。
サンザシの花(撮影:5月6日)