モミジ(紅葉)/カエデ:珊瑚閣(サンゴカク)は、冬に幹が真っ赤に染まるイロハモミジの園芸品種です。
芽吹きの葉色は黄緑色で葉先はうっすらと淡い紅色が入り、夏は緑色に変化、秋は黄色~橙色に紅葉します。
新緑と赤い枝のコントラストが美しく、落葉後も珊瑚のように鮮やかな赤色の枝が映え、
1年中楽しめることからたいへん人気があります。和洋どちらの雰囲気にも合います。
モミジ(紅葉)/カエデの基本情報
カエデは、ムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属 の樹木の総称です。
主として北半球に分布していて約160種あり、多くが落葉高木で葉は対生し、葉の形は掌状に切れ込みが入っていて、
秋には赤や黄色に色づきます。
(中には常緑樹や葉に切れ込みのないもの、紅葉・黄葉しないものもあります)
日本には27種が自生していると言われており(諸説あり)、日本のカエデを代表するのが
イロハモミジ(イロハカエデ)、ヤマモミジ、オオモミジです。
江戸時代には品種改良が盛んに行われ、日本産の種に属する品種は200種類以上にのぼります。
カエデ類の花は風媒花で、新緑と同時に赤や黄色の小さな花を咲かせます。
花後は翼果と呼ばれる羽のような種をつけるものが多く、プロペラのように舞い落ち風に運ばれやすいようになっています。
※園芸の世界では、葉の切れ込みが深く数が多いものをモミジ、切れ込みが浅く少ないものをカエデと呼んでいます。
日本のカエデの代表種
イロハモミジ
福島県以西の太平洋側山地に見られる落葉高木です。
葉は掌状に5~7深裂し、直径4~6cmの小型で対生します。
秋の紅葉は大変美しいです。
オオモミジ(大紅葉)
イロハモミジの変種と言われ、北海道~九州の主に太平洋側の山地に自生する落葉高木で日本固有種です。
イロハモミジの葉より一回り大きく直径7~11cm、掌状に7~9裂、やや浅めに裂けます。
ヤマモミジの葉の鋸歯は不揃いですが、オオモミジの鋸歯は整うのが特徴です。
普通は紅葉しますが、個体により黄葉するものもあります。
ヤマモミジ(山紅葉)
オオモミジの変種で本州の日本海側の山地に自生する落葉高木で日本固有種です。
イロハモミジより葉が大きく、直径5~10cm、掌状に7~9深裂、裂片が幅広く、葉縁に不ぞろいな重鋸歯があり、
普通は紅葉しますが、個体により黄葉するものもあります。
ヤマモミジの花