【環境】
耐寒性、病害虫の抵抗性が強く、ウンシュウミカンが栽培される地方などでは栽培可能になります。
【植え付け】
3月下旬~4月上旬が良く、他に6月梅雨期や秋の9月下旬~10月下旬がありますが
秋植えは幼木に寒気がくるのでできれば避けます。
植え穴は、タコツボ式に掘り、堆肥、木灰、腐葉土を土と混ぜて植えつけます。
根は十分広げて覆土して、十分冠水して、再根が切られた場合には
葉を摘み取り、根と葉のバランスをとります。
苗木には、支柱を立てて固定して、冬季には、コモや寒冷紗をかけて防寒します。
【肥料】
3月上旬の春肥、6月上旬の夏肥、9月上旬の初秋肥、10月下旬の晩秋肥の年4回、
成木1本に窒素約500グラム、リン酸約300グラム、カリ約400グラムが
1年間の目安で施肥します。
また、2月頃、根の活動が盛んで無い季節に、樹冠下に穴を掘り、苦土石灰を入れると良いです。
【剪定】
木の生育は遅く幼木は剪定をひかえて、アゲハの幼虫、アブラムシ、ハモグリガの
害虫駆除をします。
3本主枝で剪定して、各主枝には、3~4本の副主枝をつけるようにします。
また、剪定は、密生した枝を間引いて、光が樹間内に入るように剪定します。
【病害虫】
アブラムシ、アゲハの幼虫、ハモグリガは見つけたら駆除します。
ミカンハダミは、年3~4回、異なったダニ剤を散布しますが、通常1枚の葉の裏に
ダニを2匹以上見たら防除した方が良いです。
ヤノメカイガラムシは、幼虫期の8月中~下旬に、ジメートエイト乳剤1000倍液を散布します。
【殖やし方】
カラタチの実生苗の2~3年生台木に、9月上旬に芽つぎ、4月下旬に接木します。
接木した継ぎ目には、つぎ木用のビニールテープをしっかりと巻きつけ雨水が
入らないようにします。