和名:ナツズイセン(夏水仙)
スクアミゲラは、原産地は中国とされ、日本にも分布するリコリスの仲間です。
春にスイセンに似た葉を伸ばして、夏には葉が枯れます。
その後、花茎を伸ばして9月上旬頃にラッパ状のピンク色の花を数個つけます。
「ナツズイセン(夏水仙)」の名前の由来は、葉と球根(鱗茎)がスイセンに似ていて、
夏に花が咲くことからと言われています。
リコリスの基本情報
リコリスは、ヒガンバナ属で多年性の球根植物です。
秋の彼岸の頃にあぜ道などに群生して咲くヒガンバナ(彼岸花)が有名ですが
日本を含む東南アジアに20種類ほどの原種が分布しています。
花期は早い品種は7月から、遅い品種は10月から開花し、
花色は、赤、白、ピンク、オレンジ、黄色などの品種があります。
花型には二つのタイプがあり、ラジアータ(ヒガンバナ)のように花弁が反転するものと、
スクアミゲラ(ナツズイセン)のようにユリに似たラッパ状のものがあります。
葉が出る時期は品種によって異なり、早春に出葉するものと秋に出葉するものがありますが、
いずれも初夏になると葉はすべて枯れます。
※有毒植物です。
全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイドを多く含みます。
毒草ですので、絶対に口にしないでください。
リコリスの仲間であるヒガンバナ(彼岸花)は、古くから様々な形で用いられていた植物です。
有毒性を利用し、ネズミやモグラ、虫除けのために水田の畦に植えたり、 虫除けに墓場に植えられていました。
また、雑草の成長を抑制する作用もあり、イネ科には影響を与えないため水田の畦に植えられたといわれています。