ラッキョウ(辣韭)は、中国原産とされるネギ属の多年草です。
主にふくらんだ鱗茎(りんけい)を食用します。
ラッキョウの鱗茎は長卵形で白色、葉は線形で質は柔らかく秋から冬にだけあり、夏には枯れます。
秋に鱗茎から花茎を出し、先端に紫色の小花を散形花序につけます。
夏から秋に鱗茎を植えつけると、翌年春に葉が出て新しい鱗茎が増えます。
この鱗茎が、ラッキョウです。
「ラッキョウの甘酢漬け」は、カレーライスの付け合せとしてお馴染みです。
特有の強い匂いと辛味を持ち、この香りはニンニクやニラと同じ硫化アリルという成分です。
ラッキョウを軟白栽培して、若採りしたものを、「エシャレット」といい、
ラッキョウより香りやクセが強くなく、生食できます。
「エシャレット」と「エシャロット」
名前が似ているため混同されますが、本来の「エシャロット」は小型たまねぎの一種で、
フランス料理など西洋料理の香味野菜として使われ、まったく別物です。
鱗茎の皮の色はタマネギと似ていて薄茶色で、タマネギよりやや小さく、細長い形です。
↑本来の「エシャロット」
フランス名でエシャロット(Échalote)、英名でシャロット(shallot)