2024年2月現在、切り戻しを行ったため樹高10cm程度となります。
ヒメウコギ(姫ウコギ)の基本情報
ヒメウコギは中国原産で、古い時代に渡来した落葉低木です。
現在では庭木や生垣として利用され、時に野生化していることもあります。
幹にはトゲがあり、枝の端から気根(空中に出る根)が出る特性があります。
葉は、長柄の先に小葉が5枚つき、小葉の縁は鋸歯状です
雌雄異株ですが日本にあるほとんどが雌木です。
5~6月頃に花柄を出し、その先端に黄緑色の小花を半球形にたくさん付けます。
果実は球形で、熟すと黒くなります。
春から初夏に芽吹く新芽が美味しく、山菜として食用されます。
元々は薬用として渡来しましたが、トゲがあることから食用を兼ねた生垣として、
米沢藩九代藩主「上杉鷹山公」がウコギの垣根を奨励したとされ、
山形県米沢市では現在もウコギを使った料理が受け継がれています。
天日干しにした皮根は生薬名で五加皮(ごかひ)と呼び、
五加皮酒などの原材料として用いられます。
日本の野生原種は、ヤマウコギ、北海道にのみ自生するエゾウコギがあります。
主に山菜として食用されるのはヒメウコギとヤマウコギですが、
一般的に栽培されて出回っているのはクセが少なく食べやすいヒメウコギです。
ヤマウコギ(撮影:5月18日)
エゾウコギ(撮影:7月15日)