田中は、「茂木(もぎ)」に次いで栽培が多く、東日本では代表的な品種です。
果重は60~80g程度で、「茂木」よりもやや大きめです。
甘味が強く、酸味も適度にあり、果汁も多く含むバランスのとれた食味です。
耐寒性が強く、晩成品種で、収穫は6月頃です。
■ビワ(枇杷)の基本情報■
中国南西部で、日本では関東地方以西に自生する常緑高木です。。
葉は濃い緑色で長い楕円形、表面には艶があり、裏には産毛があります。
10~11月頃、芳香のある白い花を多数つけます。
果実は偽果で、球形から卵形をしていて、初夏に黄橙色に熟します。
果実の表には柔毛があり、種子は赤褐色で大きく3~5個入っています。
材は硬く粘り強く、くし、木刀、杖、机などに利用されます。
葉は染料にも用いられ、金属媒染で赤茶色に染まります。
ビワの葉を乾燥させたものを、生薬名で枇杷葉(びわよう)といいます。
自家結実性あり、一本で実がつきます。
ビワの花(撮影:2月24日)
(撮影:4月12日)