【環境】
樹勢は強く、日当たりの良いやや粘質で肥沃、湿潤地を好みます。
広い場所に1本植えが向きます。
【植え付け】
時期は落葉の間がよく、関東以北では寒さによる枝枯れを防止するために
3月上旬頃が良いです。
植え穴は、元肥に堆肥、腐葉土を多めに混ぜ、枝のある苗木は枝を
約3分の1切り詰め、高めに植え活着するまで支柱を立てて固定し、
根元にワラなどを敷くと良いです。
【肥料】
日当たりが良い肥沃地ならば良く開花結実しますが、施肥は2月上旬頃に
株の回りに堆肥、鶏糞をスコップ1~2杯埋めます。
さらに8月下旬に油粕と粒状化成肥料を混ぜて2~3握り根元にまきます。
【剪定】
放任しておくと枝幹が何本も立つので、幹は早めに目的の本数に剪定します。
一定の高さから小枝を出すように仕立てます。
徒長枝はまっすぐに伸び、小枝は横に出る性質があります。
【殖やし方】
取り木、実生で殖やします。
取り木は、春に根元に盛り土をして、ヤゴに発根させて秋に切り離します。
実生は、6月に熟した果肉の中から種子を出して水洗いしてすぐ播くか、
湿った砂に貯蔵して翌年3月に播きます。
【病害虫】
日当たり通風が良ければ無いが、まれにハマキムシが発生したら
スミチオン乳剤で駆除します。
【ポイント】
実付きを良くするには、前年枝の充実した枝に開花結実するので、
その枝は切り詰めないよう注意します。