ジェミニは早生種で豊産性、矮性の立性樹形の品種です。
果実は中果で味は濃厚、自家結実性がややあり1本でも実を付けますが、
異なる品種を一緒に植えるとより実つきがよくなります。

フェイジョアの基本情報

別名：パイナップルグアバ
フェイジョアは、パラグアイやウルグアイ、ブラジル南部が原産のフトモモ科の常緑低木で、グアバなどの近縁種です。
果実を食用できる他、花はエディブルフラワーとして食べることができ、庭木や生垣としても用いられます。
また、ユーカリやオリーブに似た葉は、最近では花材としても人気があります。

6月～8月に直径4cmほどの花を咲かせます。
花びらは分厚く外側は白色、内側は薄紫色で、真っ赤な雄しべを放射線状に伸ばします。
この花は、糖分を含んでいてとろけるような甘さで食用することができます。
果実は、卵状の楕円型で灰緑色をしていて、10月中旬～12月頃にかけて熟します。
果肉は熟すとパイナップルとリンゴとバナナが混ざったようような芳香を放ち、味は酸味と甘みのバランスが良く、まろやかな食感です。
生食やスムージー、ジャムなどに加工されるほか、果実酒などに利用されます。

耐寒性・耐暑性ともにあり、関東中部以南でしたら戸外で栽培が可能です。
病害虫の心配もほとんどなく、丈夫で生育旺盛で栽培は容易です。
無農薬栽培も可能で家庭栽培におすすめです。

フェイジョアの花

フェイジョアの果実
 

【環境】
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
南国原産の常緑果樹ですが耐寒性はあるほうで、マイナス10℃程度は耐えます。
ただし、若木のうちは氷点下の日が続くと枯れてしまうことがあるので、冬越しには注意してください。
関東中部以南でしたら戸外で栽培が可能です。それ以外の地域では鉢植えをお勧めします。

※フェイジョアは、自家不結実性なしで、１本では結実しません。（一部の品種を除く）
異なる品種を２本以上植えてください。

【植え付け】
適期は3月～4月頃の花が咲く前です。暖地でしたら秋に行っても構いません、
水はけのよい土を好みますが、土質はあまり選びません。
地植えの場合は、水はけが悪いようでしたら川砂を1割ほど混ぜ込みます。
鉢植えの場合は、市販の果樹用培養土や、赤玉土（小粒）7～8：腐葉土3～2で配合した用土を使います。
植え替えは2～3年に1回の目安で、根詰まりしてきたらひと回り大きな鉢に植え替えをしてください。

【水やり】
地植えの場合は、天候に任せます。夏場など乾燥が続く時には水やりをします。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

【肥料】
植え付ける時に、緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。
地植えの場合は、3月と10月に有機質肥料か緩効性化成肥料を与えます。
鉢植えの場合は、3月、7月、10月に、有機質肥料か緩効性化成肥料を与えます。

【剪定】
適期は新芽が伸びる前の3～4月頃で、間引き剪定を主体に行います。
植え付け1～2年の幼苗は、樹形を整えるための剪定をします。
植え付け4～5年してからは、、果実をよく実らせるための剪定を行います。
徒長している枝や混みあった枝や、地面から出る枝を根本から切り取ります。
翌年の花芽は、8～9月に前年枝の枝先付近にできます。剪定時期や剪定箇所を間違えないように気を付けてください。

【病害虫】
特にありません。

【人工授粉】
異なる品種を2本以上植えておけば、ある程度は実は付きますが、人工授粉で結実の確率は上がります。
自家結実性のある品種の場合でも、多品種を一緒に植えたほうが収穫量は増えます、

【収穫】
自然落果した果実を収穫します。収穫したての果実は味も香りもよくないため、追熟が必要です。
室温で10～15日ほど置き、皮が柔らかくなり香りが出てきたら食べ頃です。

庭木や、常緑のため生垣にも向きます。鉢植えでも栽培可能です。
花と葉が美しいため、花木としての観賞価値もあり、シンボルツリーに最適です。
果実は生食でき、スムージーやシャーベット、ジャムなどに加工されるほか、果実酒（フェイジョア酒）などに利用されます。
花は甘味がありエディブルフラワーとして食用できます。
また、美しい葉は最近では花材として人気があります。