【環境】
日当たり、水はけの良い場所を好みます。
プルーンは雨に弱く、特に成熟期は雨が少ない場所の方が適しているため、鉢植えなどは雨にあたらないように移動させてください。
【植え付け、 植え替え】
適期は11月~3月です。基本的にはそれほど土を選びません。
支柱を立てて支え、植え付け後は、たっぷりと水やりをします。
●地植えの場合
苗より一回り大きな植え穴を掘り、掘り上げた土の2~3割を完熟腐葉土と混ぜ合わせます。
●鉢植えの場合
大きな鉢に市販の果樹用の用土か、赤玉土(小粒)7~8:腐葉土3~2で配合した用土を使用して植え付けます。
植え替えは、生育具合にもよりますが、通常は2~3年に1回は行ってください。
【水やり】
根が活着してからは、水やりは控え乾燥気味にするほうがよく育ちます。
地植えの場合は、基本的には天候に任せます。夏に日照りが続くような場合は水やりをします。
鉢植えの場合は、表面が乾いたら水やりをします。
【肥料】
地植えは2月と10月に、鉢植えは2月、5月、10月に有機質肥料か速効性化成肥料を施します。
【剪定】
適期は12月~2月です。プルーンの花芽は夏につき、翌春に開花します。
短果枝に沢山の果実をつける性質があるため、長く伸びた長果枝を切り詰めます。
また、6~7月に伸びすぎた枝を間引くようにすると、株が大きくなりすぎずコンパクトに育てることができます。
【摘果】
たくさんの果実がつきすぎると、株の栄養が足りず、大きな果実にらないため摘果が必要です。
果実が親指くらいのサイズになる頃(開花後30日前後)に、発育の悪い果実を摘果していきます。
最終的には、品種によっても違ってきますが、10cm間隔にに2~4個の果実が着くようにします。
【収穫】
プルーンの収穫期は、主に8月~9月初旬です。熟す前に皮が黒紫色になることから、収穫の適期の判断が難しいため、触って適度に柔らかくなったら収穫します。収穫が早すぎると、酸味が残ってしまいます。また、果実が雨に当たると裂果しやすくなるので注意が必要です。
【病害虫】
病気:黒斑病、灰星病、ふくろみ病など
害虫:アブラムシ、コスカシバ、シンクイムシ類、カイガラムシ類 など
【ポイント】
自家結実性のない品種は、人工授粉を行います。異なる品種の雄しべの花粉を筆や綿棒の先端に付け雌しべに付けます。
1本で結実する品種でも、人口受粉をすることでより実付きが良くなります。