八重ヤマブキ(黄花)は、ヤマブキの八重咲き品種です。
雄しべは花弁化して、雌しべは退化しているため結実しません。
基本種より、花がつくのが少し遅く、生育は旺盛で樹形は株立ち状になります。
ヤマブキ(山吹)の基本情報
ヤマブキ(山吹)は、バラ科ヤマブキ属(一属一種)の落葉低木です。
日本や中国が原産で、日本では北海道から九州の低山や丘陵地に自生します。
晩春に咲く黄金色の花が美しく、万葉集の歌に詠まれるほど古くから親しまれており、春の季語にもなっています。
絵の具や色鉛筆の「山吹色(やまぶきいろ)」は、この花の色が由来で平安時代より用いられています。
樹高は1~2mほどに生長し、枝は細くてしなやかで、葉は卵形で互生し縁にギザギザがあり、全体に毛が生えています。
4~5月に鮮やかな黄色の花を咲かせます。花弁が5枚の一重咲きと、八重咲きがあります。
果実は、9月頃に暗褐色に熟しますが、八重は雄しべが花弁化して、雌しべは退化しているため結実しません。
シロヤマブキ(白山吹)と混同されますが、ヤマブキとシロヤマブキは別属(バラ科シロヤマブキ属)になります。
シロヤマブキは花弁が4弁枚、ヤマブキは葉が互生するのに対し、シロヤマブキは葉が対生していて
容易に区別ができます。