和名：扁桃（へんとう）/巴旦杏（はたんきょう）

原産地アジア西南部原産の、落葉性高木です。
３-４月に、桜や桃に似た花を咲かせ、７-8月頃に実が熟します。

現在、日本で生産されているアーモンドは正確な品種が分からず、また開花期が早いため
受粉がしにくいですが、花時期の同じ桃と混植すれば結実しやすくなります。

【環境】
アーモンドは果樹の中ではもっとも耐乾性に富む樹種で、
排水の良い土壌を好みます。
耐寒性はどの程度かはっきりしませんが、関東以西なら大丈夫です。

【庭植えの場合】
日当たりの良い場所になるべく大きな穴を掘り、直接根にふれないように
堆肥などの有機質肥料を入れて植え込みます。
また、毎年収穫後に乾燥鶏糞や油粕を与えます。

【鉢植えの場合】
日当たりの良い風通しの良い場所に置き、鉢土が乾かない程度に水を与えます。
大きな鉢への移植は、必ず収穫後の11月-翌年3月頃に行います。
また、毎年収穫後に乾燥鶏糞や油粕を与えます。

【ポイント】
桃（モモ）と同じように栽培します。
木の高さ約40センチで切り、その下3～4本の元気の良い枝を残して生長させます。
下から立ち上がるように枝を伸ばして栽培すると実付きが良くなります。

熟した果実のタネの内部が、あの香ばしいナッツとして食用になります。
木をゆすって落ちる頃が食べごろです。
アーモンドには、ミネラルや食物繊維、ビタミンEが豊富に含まれています。

桃や桜に似た美しい花を咲かせるので、花だけでも十分に観賞価値があります。