さくひめは、冬の気温が高い地域でも安定した開花、結実が見込める新品種です。
全国で栽培可能ですが、西南暖地での栽培に最適です。
早生品種で、果重は250gほどで、果肉は白色で酸味が少なく糖度12~13%、果汁が多く食味良好です。
自家結実性あり、1本で結実します。
樹勢は強く、花芽は多くつき、生理落果も少なく、結実良好で育てやすい品種です。
収穫時期:6月下旬
PVP:農林水産省育成品種
モモ(桃)の基本情報
モモ(桃)は、中国原産でバラ科モモ属の耐寒性落葉小高木です。
果実を食用する果樹品種のモモ(桃)と、花の観賞を目的とするハナモモ(花桃)があります。
日本には古い時代に中国から渡来したとされていますが、食用として本格的に栽培が始まったのは江戸時代ころからと言われています。
明治初期に、欧州系、中国系の品質の良いモモが輸入されるようになり、品種改良を重ね、現在の品種になりました。
モモの花は3~4月頃、葉に先立って咲き、花色は通常はピンク色で一重の5弁花で、雄しべが多数あるのが特徴です。
葉は花よりやや遅れて茂り、細長い形で互生し、縁にはギザギザがあります。
果実は7~8月頃に熟し、果肉は球形で水分を多く含み柔らかく、生食できます。
モモは、実・葉・種・花の全てが栄養豊富でたいへん優れた植物です。
花は「白桃花(はくとうか)」、種子の内核は「桃仁(とうにん)」と呼ばれ、生薬として用いられます。
また、モモの葉はタンニン、マグネシウム・カリウムなどの成分を含有し、江戸時代より夏の土用に
「桃湯(ももゆ)」、「桃葉湯(とうとうゆ)」に入る風習があります。