キミノウグイスカグラ（黄実鶯神楽）は、珍しい黄色い実をつける、ウグイスカグラです。
別名：イエローハニーベリー

果実は、生食やジャムなどの他、果実酒としても利用されます。
盆栽仕立ての観賞も可能です。

ウグイスカグラ（鶯神楽）の基本情報

別名：ウグイスノキ

北海道南部、本州、四国、九州に自生する落葉低木で、日本固有種です。
4～5月に赤い小さな花を下向きに付けます。
6月頃に赤く熟した果実は、甘さ抜群です。
盆栽仕立の観賞も可です。

北海道～高山に自生する、ハスカップとして知られるのは、クロミノウグイスカグラです。

近縁種、類似種の見分け方
ヤマウグイスカグラは、葉に毛があります。
ミヤマウグイスカグラは、本州、四国、九州の山地に自生し、枝葉に毛が多く生え
花や果実に腺毛が多く生えています。
ヒョウタンボクは、葉に毛があり、花の先端が5深裂して2個づつ咲く。
花は白色～黄色に変わり、果実は2個癒着して、ヒョウタンのように見え
夏頃に真っ赤に熟しますが、有毒です。

【環境】
栽培は比較的容易で、樹勢が強く、枝を叢生して大きな株になります。
土質も特別選びませんが、日陰地より日当たりの良い場所が樹形がしまります。

【植え付け】
11月～翌年3月頃の落葉時が適しています。
根は割合浅く、活着しやすいです。
穴には堆肥を混ぜ高めに植え付け、根付くまで添え木で保護します。

【剪定】
放任しても良いですが、萌芽力が強いので、2月頃に小枝や枝が密生した
3～4年性枝は根元から切り取り、枝の更新をします。
 
【肥料】
特別に必要は無いですが、寒肥として2月頃に株の周囲にみぞを掘り
堆肥スコップ2～3杯、油粕2～3握りを埋めます。
夏季の乾燥時には、堆肥や稲ワラを根元に覆います。

【殖やし方】
挿し木、株分け、実生がります。
挿し木は、3月上旬に前年枝を約15センチに切って挿し木にします。
通常2～3年で結実します。
株分けは、根元に土を盛っておくと容易に発根します。
実生は、完熟した実から種を取り蒔くか、乾燥しないよう保存して、
翌年春に撒きます。通常4～5年で結実します。

【その他】
実付きが悪い場合には、日の当たる場所に植え替えます。
また、秋以降の剪定は花芽を落とすので注意します。
病害虫は特にありません。

野趣に富む木なので、芝庭や池の端などに単植えすると映えます。

6月頃に赤く熟した果実は、生食、ジャムなどの他、果実酒としても利用されます。