スノークイーンは、円錐形の花房が美しいカシワバアジサイ（柏葉紫陽花）の一重咲き品種です。

カシワバアジサイ（柏葉紫陽花）の基本情報

カシワバアジサイは、北アメリカ原産のアジサイの仲間の落葉低木です。
和名の由来は、葉の形がカシワ（柏）に似ていることからきています。
5月～7月に咲かせる花は、円錐形の花房が特徴的で、一重咲きと八重咲きがあります。
花色は咲き始めはライムグリーン→白→ライムグリーン→ピンク→秋色へと変化します。
晩秋の赤銅色になる紅葉は、大変美しいです。
花の美しさと、秋の紅葉も見応えがあり、観賞価値が高いアジサイです。

ピンク色→秋色へ　（撮影日：8月11日）

【環境】
保水性のある肥沃な場所でよく育ちます。
花つきをよくするのには日向が適しますが、半日陰でも育ちます。
真夏の直射日光や西日には注意します。
水切れには十分気を付けます。

【植え付け】
落葉期間中が適期です。
肥沃な土壌を好むので、元肥を混ぜこみます。
鉢植えの場合は、保水性のある鹿沼土などを混ぜて用います。

【肥料】
12月下旬～2月上旬に寒肥として油かすと堆肥を施します。
花ｶﾞ終わったあと、お礼肥として緩効性化成肥料などを与えます。

【剪定】
普通のアジサイと同様に、来年も花を咲かせるためには、花後すぐに剪定を行うようにします。
終わった花から2節下の葉の上で切ります。
剪定して残した先端の葉の脇から芽が伸びて花芽が作られるので、
剪定が遅くなると10月からの花芽形成に間に合わなくなるため、遅くても8月中には剪定を行います。
今年咲かなかった枝は翌年に咲くことが多いため、切らないようにします。
落葉後の剪定は、樹形を小さくするためと古くなって枯れてきた枝を整理して、株の更新を図ります。

庭木として地植え、鉢植えでも楽しめます。
美しくボリュームのある花と、秋の紅葉も見応えがあり、観賞価値が高いアジサイです。
洋風の庭によく合いますが、一重咲きの品種は和風の庭や自然風の庭にも合います。

カシワバアジサイの花は切り花にはもちろん、水分の含有量が少ないため
ドライフラワーや押し花にも加工しやすいです。
リースやスワッグなど、クラフトに利用でき重宝します。